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軍事施設、政治の拠点、権力の象徴…日本の「城」の歴史を紐解く【後編】

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権力の象徴から破壊対象へ

さて、戦国時代も終わりが見えてくると、今度は城は権力の証という役割を持つようになります。

そのはしりと言えるのが安土城大阪城で、いずれも豪華絢爛なものでした。特に秀吉の大阪城と伏見城のあたりからは天守閣も流行し始めます。こうして城は権力の象徴となっていきました。

江戸時代には、さらに城のあり方が変わりました。天下泰平の世では、城が軍事拠点として認識されることは少なくなりあくまでも政治の場として利用されるようになります。

また徳川家康が敷いた一国一城制度により、もともと3千ほどあったお城は170ほどに減ってしまいます。

その上、明治時代になると廃城令が出され、その後も日本陸軍の駐屯地として利用されたことから、日本の城は第二次世界大戦で米軍の攻撃対象となり60棟ほど壊されました。

こうして、もともとは3千もあった城のうち、現存するのは12城のみとなります。

このように日本の城の歴史を紐解いていくと、私たちが一番に思い浮かべる「あの形」のお城というのは比較的最近のものなのだと分かります。

参考資料

 

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