歌人・在原行平の和歌を使えば、迷子になった猫が帰ってくる!?その方法とは?:2ページ目
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おまじないの方法には地域差がある
さて、具体的なおまじないの方法は、地域によって少しずつ違いがあります。
調べてみたところ
- 出入り口に愛猫の使っていた食器を伏せ、この歌を書いた紙を貼る
- 愛猫の食器を伏せ、その下にこの歌を書いた紙を入れておく
- まず上の句だけを書いた紙を用意し、猫が帰ってきたら下の句を上の句に続けて書き加え、その後燃やす(または川に流す)
- この歌を半紙に書き、家の東側の壁に貼る
- この歌の下の句だけを紙に書き、玄関の人目につかない場所か、猫が食事やトイレに使っている場所に貼る
などがありました。
この歌は別れを惜しむ歌ではありますが、同時に「戻ってくるよ」とも言っています。
そこから「愛猫が戻ってくるおまじない」が生まれたのでしょう。
中納言行平が猫好きだったのかどうかは、今となっては残念ながら分かりません。しかし、飼い主の「お前の帰りを待っているよ」という気持ちは、大切な愛猫に届いて欲しいものですね。
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【参考】
・日本の古典文学16『百人一首物語』著:福田清人/偕成社
・和歌の世界/立ち別れ(中納言行平)
・猫が帰ってこない!そんなときに効果があるかもしれないおまじない集
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