1月16日(日)放送、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第2回あらすじを予習:2ページ目
「今さらあってもどうにもならぬ」
その頃、伊東屋敷では帰宅した伊東祐親が娘の八重姫に対して北条と手打ちになった件を伝え、頼朝公と絶縁させること、そして近く他家へ嫁がせることを伝えます。
せめて千鶴丸に会わせて欲しいと懇願する八重姫でしたが、もう出家させた(本当は殺したが、事実は伏せた模様)と一蹴されてしまいました。
3日後、時政が新妻を迎えに富士川まで出向いて不在の間、伊東祐清が北条屋敷にやって来て、八重姫について相談を持ちかけます。
八重姫は伊東家郎党の江間次郎(演:芹澤興人)に嫁ぐこととなり、最後に一目頼朝公に逢いたいとの願いを叶えてやりたいとのこと。
宗時は武蔵国の比企能員(演:佐藤二朗)の館で逢えばバレなかろうと提案し、祐清は八重姫を、義時は頼朝公を連れて比企屋敷で落ち合うこととします。
そのことを頼朝公へ伝えるため離れへ行くと、政子が頼朝公に食事を勧めており、嫌いな魚介類にブツクサと文句を言われても笑顔を絶やさず応対していたところを追い払い、義時は頼朝公に密会の計画を伝えました。
しかし、頼朝公に「今さらあってもどうにもならない」と八重姫との密会を拒絶し、加えて
「わしは、兵なぞ挙げん。決めた。戦は苦手じゃ。この地で、ゆっくりと過ごすことにした。(84ページ)」
挙兵しない旨を宗時にも伝えるように命じられたところに加え、政子が頼朝公に三島明神の参拝に誘われたと知って義時は頭を抱えるのでした。
「出てって下さい」義時に迫られ、頼朝公は……
頼朝公を連れてくることができず、一人気まずく比企屋敷へ向かった義時は、その道中で伊豆権守・堤信遠(演:吉見一豊)の一行と出くわし、因縁をつけられた挙げ句に土下座まで強要されます。
そんな事とは知らず頼朝公はいい気なもので、政子との逢瀬を楽しみつつ、平治の乱で父や兄たちを亡くし、母や弟たちと生き別れになってしまった悲しい身の上を語って聞かせ、政子を口説き落とすのでした。
場面は戻ってボロボロにされながらも比企屋敷へたどり着いた義時が、頼朝公は来ないことを伝えると、家主の比企能員らが(平家に睨まれずに済んだと)内心ホッとしているのを見抜いた頼朝公の乳母にして流人生活における最大のスポンサーであった比企尼(演:草笛光子)はこれからも頼朝公を支援し続ける旨を宣言、釘を刺します。
比企屋敷で八重姫と再会した義時は、彼女を少しでも傷つけまいと優しい嘘を並べたもののアッサリ見破られ、前回に引き続きまたしても責められてしまいました。
ボロボロになってまで遠路やって来てこれか……落ち込む義時をねぎらう宗時に対して頼朝公から挙兵の意思がないことを伝えるも、宗時は「まだ北条を信じ切ってくれていないからだ」と取り合ってくれません。
夜、すっかり遅くなって義時と宗時が北条屋敷へ戻ると、父・時政が「せっかく新妻を連れて来たのに、誰も出迎えないとは……」とお怒りのご様子。
そんな事より、政子と頼朝公が連れ立って湯河原の土肥実平(演:阿南健治)の館へ行ったと聞き、心配になった義時は再び駆け出しました。忙しいですね。
翌朝、土肥屋敷へたどり着いた義時は頼朝と対面しますが、政子がいません。何でも一人で伊東屋敷へ向かったとのこと、恐らく頼朝公をめぐって八重姫と対決するつもりなのでしょう。
さんざん振り回されてうんざりしたのか、義時は頼朝公に対して出て行くよう声を荒げます。すると、頼朝公はしばし考えてからその胸中を明かしました。