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縄文時代はなんと一万年以上もあった!(3)早期・温暖化で日本列島が形成、初歩的農法が確立される

縄文時代はなんと一万年以上もあった!(3)早期・温暖化で日本列島が形成、初歩的農法が確立される

植林栽培の始まり

この時期に特筆すべきことは、ドングリやクルミなどの堅果類を植林栽培する初歩的農法が確立し、食糧資源となっていったということです。

しかしこれはあくまでも狩猟による食物の補助的なものとして栽培されていたようです。

 

 

このころから土器に棒や貝がら縄を転がして土器の表面に模様をつけるという技術が見られるようになり、やがてこれは大きく発展していくことになります。

北東北~北海道南部で発掘された縄文時代早期の土器の形はツボのような形でありながら底は尖っており、地面に突き刺して土器を使用していたと思われます。

また紀元前約6,000年を過ぎた頃から、木器・土器・櫛・黒曜石などに漆を塗ることが始まります。

 

また、日本列島という視点から見ると、
九州では薩摩半島から約50km南の“鬼界カルデラ”が紀元前約5,300年前頃に大規模噴火を起こし、その火砕流が九州南部まで到達し、九州南部の縄文人を絶滅させたと推測されています。

しかし一方では火山灰を逃れて食料の得られる地域に九州南部の縄文人は移動したという説もあり、こちらの説の方が正しかったらと思ってしまいますね。

「縄文時代はなんと一万年以上もあった!(4)」に続きます。

 

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