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弥生時代、日本が世界史デビュー!記録の断片が醸し出す古代ロマン

弥生時代、日本が世界史デビュー!記録の断片が醸し出す古代ロマン:3ページ目

「断片」の記録が生み出すロマン

まとめますと、中国の歴史書に垣間見える日本の歴史は、以下のようになります。

①『漢書』地理志
(中国は前漢王朝時代、日本は弥生時代中期)
・日本(倭)は約100の国に分かれていた
・定期的に中国の王朝に貢物を送っていた

②『後漢書』東夷伝
(中国は後漢王朝時代、日本は弥生時代中期)
・倭の奴国王が後漢の洪武帝に使者を送り、印綬を授かった

③『後漢書』東夷伝
(中国は後漢王朝時代、日本は弥生時代中期)
・倭国王「師升」たちが使いを送り、後漢に「生口」160人を献上した

④『後漢書』東夷伝
(中国は後漢王朝時代、日本は弥生時代中~後期)
・倭国で戦乱が起き、なかなか収まらなかった

⑤「魏志」倭人伝
(中国は三国時代、日本は弥生時代後期)
・邪馬台国の女王、卑弥呼が立てられ、戦乱がおさまった
・邪馬台国の卑弥呼が魏に使いを送り、「親魏倭王」の称号と印綬、銅鏡を授かった

改めて見てみると、古代日本についての記録は「たったこれだけ!?」と驚いてしまいますね。

しかし、人間には空白が多いほどそこを埋めようとする気持ちが強くなる性質もあるそうです。

記録が「たったこれだけ」で空白だらけだからこそ、古代日本の人々がどんな政治体制のなかでどんな生活をしていたのか、歴史好きの人々の想像力と好奇心を刺激してくれるのでしょう。

参考資料

山﨑圭一『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』2019年、SBクリエイティブ株式会社

 

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