「肉じゃが」はビーフシチューのアレンジレシピだったの? 考案者はあの英雄!?:2ページ目
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ヒントはあの英雄を感動させた「ビーフシチュー」
そのヒントは、日露戦争でバルチック艦隊を全滅させ「英雄」として知られる東郷平八郎が、イギリスのポーツマスに官費留学していた頃(1871/明治4年~1878/明治11年)に食べたビーフシチューにありました。
ビーフシチューの味を気に入り、日本でもぜひ食べたいと思った東郷は、同じものを艦上食として作るようにと料理長に命じました。
「牛肉と、ジャガイモと、ニンジンが入っていて、ワインとデミグラスソースで味付けをするのだ」
しかし料理長はビーフシチューの作り方を知らなかったため、何とかそれを再現しようと考えに考え、命じられた食材を砂糖や醤油で味付けしました。その結果できあがったのが肉じゃがで、失敗作とは言え日本人の味覚に合っていたため、一般にも広まっていったというのです。
「食事改革」を行った海軍では、行わなかった陸軍と比べ、脚気を発症する兵士が激減しました。偶然とはいえ西洋料理が日本人向けにアレンジされた肉じゃがは、多くの日本人を脚気から救うこととなったのです。
参考
- ザ・歴史トリビア 明治・大正・昭和のへぇ~100連発/西沢教夫
- LAURIER PRESS「これを作れば彼もイチコロ?男性が女性に作ってもらいたい手料理」
- Sweeten the future「日本の家庭の味、肉じゃがはある料理の失敗作で、東郷平八郎が関わっているってホント?
- 【雑学】肉じゃがの歴史と由来!元々はビーフシチューだった!?
- Wikipedia「東郷平八郎」
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