マ?鎌倉時代にも使われていた一文字略語がTwitterで話題に!:2ページ目
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『鳴門中将物語』についても紹介
補足ながら『鳴門中将物語』について解説すると、鎌倉時代に成立した短編物語で、作者は不詳。作中の和歌より「なよ竹物語」とも呼ばれることもあります。
今は昔、後嵯峨天皇(第88代。在位:仁治三1242年~寛元四1246年)に見初められたとある少将の妻(なよ竹の君)は、機転によって夫の中将昇進を実現しました。
世の人々は「内助の功」を称え、また「よき妻(め)」を持った中将を羨んで、よき布(め=ワカメ)の産地である鳴門(なると)を冠して「鳴門中将」と呼ぶようになったのでした……というストーリーです。
(※その理屈で行けば、もしこれが北海道での出来事だったら「利尻中将」とか「羅臼中将」になったのかも知れません)
作中にはちょっと「マ?(マジ=事実とは俄かには信じがたいor理解しがたい意の略語)」と思ってしまう部分もありますが、数百年の歳月を隔てて、自分たちとの共通点や共感できる部分を発見できると、昔の人たちにも親近感を覚えますね。
※参考:
鎌倉時代に若者的な略語?女房が帝に「を」と返事 国立公文書館のツイートに注目
鳴門中将物語
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