もっと可愛いものだと思ってた…「てるてる坊主」はまさかの妖怪が起源だった!?:2ページ目
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晴れは晴れでも…
一方で、てるてる坊主の起源は魃(ひでりがみ)という名の妖怪であるという説もあります。
魃は、もともとは中国の妖怪で、獣の体と人の顔を持ち、手と足がひとつずつしかありません。この妖怪が現れると雨が降らず、名前の通り大変な日照りとなったといわれています。
現代でも、雨が降らないことによる水不足の状態を「干ばつ」と呼びますが、もともとは「旱魃」という字があてられていました。
この「魃」は「魃(ひでりがみ)」のことを表しています。
梅雨はまだまだ続きます。てるてる坊主を作るときは、日和坊や魃を祀る気持ちをこめてみると、晴れの願いが叶うかもしれませんね。
参考文献:鳥山石燕『画図百鬼夜行全画集』角川ソフィア文庫 平成17年7月25日刊
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