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神か悪魔か?畏敬と崇拝の象徴、古から続く日本民族の「蛇信仰」

神か悪魔か?畏敬と崇拝の象徴、古から続く日本民族の「蛇信仰」

「祭神」としての蛇

日本全国には蛇を「祭神」として祭る寺社が数多く存在する。特に中国・四国地方には「トウビョウ」といわれる蛇の憑物が伝承されており、その祟りを鎮めるために「道通様」(どうつうさま)の名で祀られている。

中でも、岡山県にある「道通神社」は蛇信仰の中心的な神社であり、その期限は1500年代まで遡る。

また、東京の品川にある「蛇窪神社」も蛇を祭る神社である。1300年代に起きた大旱魃(だいかんばつ)に際して行った雨乞いの成果をきっかけに、現在の地に神社を勧請したと考えられている。

鎌倉時代には、社殿の横にあった清水が湧き出る洗い場に白蛇が住んでいたとの言い伝えも残っているほど蛇にゆかりのある神社だ。

この他にも全国には蛇と関わりの深い寺社が数多く存在している。そういった建造物からは、日本民族と蛇信仰に対する歴史や密接な因縁を感じることができるだろう。

 

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