大奥で働く奥女中の役職ランキング!お給料はいくらだったの?【御目見以上編】:2ページ目
実質上のトップは御年寄
彼女たちとは別に、実質上大奥第一の権力を握っていたのが御年寄(おとしより)です。こちらは公家ではなく旗本の娘が就く役職でした。
前回紹介した御三之間という低い役職から始まり、大奥で20~30年のキャリアを積み、のし上がった者だけがなれる最高位でした。
給料は切米50石、合力金60両、10人扶持。
御年寄以下の役職
御年寄以下の役職の仕事内容と給料は以下の通りです。
上のランクから順に、御客会釈(おきゃくあしらい)は、御三家ほか諸大名からの使者の応接役。切米25石、合力金40両、5人扶持。
中年寄(ちゅうどしより)は、御台所付きの御年寄の代理役。御台所の食事の毒見もしました。切米20石、合力金40両、4人扶持。
御中臈(おちゅうろう)は、将軍と御台所の身の回りの世話役。将軍と身近になるため、お手が付いて側室になる事も多かったようです。切米12石、合力金40両、4人扶持。
御錠口(おじょうぐち)は、中奥との取次役。切米20石、合力金30両、5人扶持。
御表使(おんおもてづかい)は、大奥の外交担当。外部からの買い物なども司りました。切米12石、合力金30両、3人扶持。
御祐筆(ごゆうひつ)は、日記や書状を書く書記係。切米8石、合力金25両、3人扶持。
御次(おつぎ)は、献上品の運搬や対面所の掃除係。切米8石、合力金25両、3人扶持。
御切手書(おきってがき)は、大奥と外をつなぐ七つ口を出入りする人の改め役。切米8石、合力金20両、2人扶持。
御伽坊主(おとぎぼうず)は、将軍付きの雑用係。50歳前後の剃髪した奥女中が務めました。切米8石、合力金20両、3人扶持。
呉服之間(ごふくのま)は、将軍と御台所の衣類の裁縫係。切米8石、合力金20両、3人扶持。
御広座敷(おひろざしき)は、御表使の下働き役。切米5石、合力金15両、2人扶持。