まさに伝説の力士!強すぎて4つの技を禁じられた江戸時代のレジェンド「雷電為右エ門」:2ページ目
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雷電が禁じられた4つの技
雷電はあまりにも強かったため、「鉄砲・張り手・閂(かんぬき)・さば折りの4つの技を禁じられた」と伝わっています。雷電の閂で、相手力士の腕が折れる事件が起こったことが発端と言われていますが、実はこの有名な逸話は真偽のほどが確かではないとされています。※閂(かんぬき)相手がも両差しをしてきた腕を外側から抱え込んで動きを封じる技。
しかしそんなエピソードが伝説として後世まで残るのは、それだけ強さが常軌を逸していたということに他ならないでしょう。
最強力士とも言われるのに、大関止まり?
さて、並外れて強かった雷電為右エ門ですが、なぜか最高位は西大関で横綱にはなっていません。現在の横綱昇進の条件は「大関で2場所連続優勝」となっているため、雷電は文句なく横綱になれたはずと思われるのですが、いったいなぜなのでしょう?
現在最も有力な説は「当時の横綱は、現在の横綱のようにきちんとした制度として確率されていなかったから」というもの。
その他にも
- 「土俵上で相手を殺してしまったことがあったから」
- 「横綱に推挙されたものの、本人が辞退したから」
- 「横綱免許を発行していた吉田司家(よしだつかさけ)の主家が、雷電の抱え主に対してライバル意識を持ったから」
などのいくつかの説がありますが、どれも信憑性が薄いとされています。
いずれにせよ、他の力士を寄せ付けない圧倒的な強さで、当時の最高位まで上り詰めたことが伺えるエピソードですね。
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