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江戸庶民の道楽のひとつ。それは…釣り♪趣味釣りが広まったのは江戸時代:2ページ目
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江戸の釣り好きは、どこで釣ってた?
釣り堀には、二つのシステムがありました。一つめは、出勘定堀です。これは、池の中に魚を放しておき、堀を出るときに、釣れた鮒などを味噌こし一杯でいくらというように買い取るシステムです。魚の形などは良く、見栄えのいいものばかり。ただし、このシステムを採用しているのは千住の掃部(かもん)宿の鮒屋与兵衛の釣り堀の他はなかったそう。
二つめは、〆切堀です。時間あたりの入場料を取り、釣り人を限定するシステムです。このタイプの釣り堀は、本所深川あたりにあり、釣りの初心者が行きやすいといわれていました。
もっと本格的に釣りをしたい人は、江戸湾で沖釣りをしたり、利根川や多摩川までいっていたようです。それにしても、釣りに興じる人たちは、どこで釣りの情報を手に入れていたのでしょう?それは、釣り道具屋です。両国の繁華街には数軒の釣り道具屋があったことは、文政7年に発行された江戸の買い物案内書「江戸買物独案内」をみればわかります。釣り場所に関する情報などが記載された一枚図を、希望する客にサービスしていたとか。また、釣り針専門の問屋もあり、中には客の注文に応えてくれるところもあったようです。
釣りの心得とはなんぞや
釣りは、江戸の庶民にとって楽しみのひとつだったのですね。釣りの心得もあったそう。黒田五柳が記した釣りの指南書「釣客伝(ちょうかくでん)」によると、其の一は時候、其の二は釣り場所、其の三は釣りは勘である、其の四は釣り道具や竿仕掛けの手回し上手であること、其の五は道具の工夫、そして根気が必要と書いてあります。
釣りは、時間はたっぷりあるけれどお金はそれほど…という庶民にも最適の趣味だったといえるでしょう。
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