美容と健康に良いと注目!"甘酒"は古くから愛飲されてきた元祖・栄養ドリンク
子どもも飲めるお酒
甘酒と言えば、お正月やひな祭りに子供でも飲める「お酒」として、昔から人気の飲み物です。
画像出典:写真素材足成
甘酒には「米麹」から作られるものと、「酒粕」から作られるものがあります。
このうち「米麹」から作られる甘酒には、「酒」の名がついていますが、実はアルコール分はほとんど含まれていません。原料も発酵させるという製法も日本酒と同じであることから、「酒」という言葉が付けられたと言われています。米麹から作られている甘酒は、お子さんでも安心して飲むことができるのです。
ただし、同じ甘酒でも「酒粕」から作られる甘酒には、アルコールが含まれているため、お子さんやアルコールに弱い方、妊娠中・授乳中の方は避けた方が良いでしょう。
車を運転する方もお気をつけ下さい。過去には酒麹が原料の甘酒だけでなく、ボンボン菓子や粕汁、奈良漬けなど、アルコール分を含む食品やお菓子などで酒気帯び運転で検問に引っ掛かった方も、実際にいるようですよ!
甘酒って健康に良いの!?
甘酒は美容と健康にも良いという点も古くから注目されおり、長く愛される理由の1つとなっています。
「元祖・栄養ドリンク」と呼ばれる甘酒には、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシンなど、代謝やタンパク質の合成などに関わるビタミンB群が豊富に含まれています。これらは肌の調子を整えるためにも必要と言われているため、意識して摂りたい栄養素です。
また、脳をはじめとする身体のエネルギー源となるブドウ糖も多く含まれ、手軽な栄養とエネルギーの補給としてもお勧めです。その他にも、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル、オリゴ糖、食物繊維など、体内環境を整えると言われる成分が含まれています。
サプリメントにも負けないくらいの栄養豊富さが「飲む点滴」などとも呼ばれる所以となり、江戸時代からずっと飲まれ続けることになったのです。
画像出典:写真素材足成
最近では、紙パックや缶、ペットボトルなどに入った甘酒がコンビニやスーパーなどでも販売され、より手軽に楽しめるようになっています。
ちなみにひな祭りでおなじみの「白酒」は、蒸したもち米に焼酎や米麹などを加えて臼で引いて作られるお酒です。お子さんは飲むことができませんので、十分注意しましょう!
アイキャッチ画像:photoAC