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なんと「万葉集」にかけ算の”九九”が!奈良時代の人々は算数・数学をどれほど使いこなしていたのか

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万葉集にも九九が使われている!?

「九九」の浸透ぶりは、かの『万葉集』にも表れています。

例えば『万葉集』では「八十一」と書いて「くく」と読ませたり、「十六」と書いて「しし」と読ませたりする歌も登場します。

また、他にも「三五月」と書いて満月と読ませる歌もあります。なぜ三五月が満月なのか、分かりますか?

その答えは陰暦十五日の月が満月(望月)だったからで、これは「三五=十五」という計算ができるからこその歌だということです。

現代と大差ない、当時の人々の時間の観念や計算能力に驚く人も多いのではないでしょうか。

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参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia

 

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