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【光る君へ】平安の文学オタク女子!源氏物語の大ファンで「更級日記」の作者・ちぐさ(菅原孝標女)の人生

【光る君へ】平安の文学オタク女子!源氏物語の大ファンで「更級日記」の作者・ちぐさ(菅原孝標女)の人生:2ページ目

『更級日記』書名の由来は?

菅原孝標女が記した『更級日記』の「更科」は、信濃国更科郡(現:長野県長野市・千曲市・坂城町)の各部)に由来するそうです。

『更級日記』の作中には

月も出でで 闇にくれたる 姨捨(おばすて)に なにとて今宵 たづね来つらむ

【意訳】月も出ないで真っ暗な姨捨山に、なぜ今夜訪ねていらしたのですか?

という歌があり、これは『古今和歌集』の

わが心 慰めかねつ 更級や 姨捨山に 照る月を見て(詠み人知らず)

【意訳】私の心を慰めてくれるのは、更科や姨捨山を照らす月明かりだけだ。

から本歌取りしているとか。

なお作中に「更科」という文言は使われておらず、鎌倉時代に藤原定家(ていか/さだいえ)が写した際に『更級日記』と外題したとも考えられています。

姨捨の地名から更級を連想し、その外題をつけたのかも知れませんね。

終わりに

<吉柳咲良さんコメント>
まず、18歳のときに共演させていただいた吉高由里子さん、脚本の大石静さんと、またこうしてご一緒できる機会をいただけたことがすごくうれしかったです。ちぐさは『源氏物語』という誰もが知る物語の大ファンであり、彼女もまた文才に優れた少女であること。熱い思いを語るちぐさの、愛と煌(きら)めきを思う存分に演じたいと思います。

※NHK大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより。

今回は『更級日記』の作者として知られる菅原孝標女について、その生涯をたどってきました。

『更級日記』の他にも『夜半の寝覚(よわのねざめ)』『浜松中納言物語』などの作者であるという説もあるようです。物語が好きな人は自分でも創作したくなるのはオタクあるあると言えるでしょう。

果たしてNHK大河ドラマ「光る君へ」では、紫式部と対面が実現してしまうのでしょうか。もしそうなったら、オタク冥利に尽きますね!

※参考文献:

  • 鈴木知太郎ら校註『土佐・かげろふ・和泉式部・更級 日本古典文学大系20』岩波書店、1964年5月
 

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