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神社の石柱に神社名以外の謎の文字…一体「官幣社(かんぺいしゃ)」って何のこと?

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幣帛とは神饌(しんせん)以外のお供え物の事で、神祇官は朝廷の祭祀を司る最高位の役職の一つです。要するにめっちゃ偉い神官からめっちゃ尊いお供え物がもらえるというわけですね。

・新嘗祭は「天皇が新穀を天神地祇に供え、みずからも食して豊穣を祈る儀式」のことで、天皇の行う重要な儀式の一つ。現在も報道されます。

・ちなみに「帛」は布の意味で絹織物や真っ白な木綿を指し、神様の依り代でもありました。串の先に紙垂(しで)を挟んだお祓いの道具の役割もありましたが、のちのち幣帛は様々な供物の総称になりました。『延喜式』には「布帛、衣服、武具、神酒」などが品目として挙げられています。現在では神社本庁から「幣帛料」として「本庁幣」という金銭が贈られているということです。

まとめると、社格は廃止されたものの、廃止される以前に存在していた官幣社は「天皇家の歴史と日本の歴史に深い関わりのある由緒正しい神社」で、特別な供物と金銭が供されてきたということですね。

一度与えられた社格は名残として社号標(石柱に神社名などを彫ったもの)に残っており、過去は朝廷が与えていた幣帛の代わりに、神社本庁から「幣帛料」(正しくは本庁幣)が与えられているというわけです。

案外身近な神社が隠された歴史を有しているかもしれません。みなさんも地元の神社を散策する際には、チェックしてみてはいかがでしょうか。

参考:神社本庁レファレンス事例詳細

 

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