伝統芸能・歌舞伎はどう生まれてどのように発展したのか?その歴史をたどる:2ページ目
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さまざまな演目と現代への影響
さて、次に歌舞伎の演目の話ですが、歌舞伎ではさまざまな物語が演じられます。それは大きく時代物、世話物、所作事、新歌舞伎の四つのジャンルに分けられます。
まず時代物とはずばり時代劇のこと。歌舞伎が発展した江戸時代から見ての時代劇、すなわち平安時代から室町時代を舞台にした作品のことを指します。
世話物は当時のセンセーショナルな事件や出来事を題材とした作品のことをいいます。遊女と青年が恋に落ち、大阪の神社の境内で心中した事件を元にした『曽根崎心中』などがあります。
所作事は、舞踊を中心として物語が紡がれる作品のこと。鷺が人の姿に変身し、恋に苦悩しながらも美しく舞う姿が印象的な『鷺娘』などの演目が人気です。
新歌舞伎は、明治時代中期から昭和初期にかけて書かれた作品のこと。特に、劇場外部の小説家や新聞記者などが新たに書き下ろした作品のことを指します。豊臣の大阪落城を描いた『沓手鳥孤城落月』や、お岩さんで知られる『番町皿屋敷』が有名です。
さらに現代では日本の古代神話や中国の古典、少年漫画など、それまでの歌舞伎には見られないような題材を取り扱う演目も登場。年齢性別を問わず色々な層のファンを増やし、さらに多くの人々を魅了しています。
参考資料
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