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公暁は「くぎょう」じゃないの?大河ドラマで「こうぎょう」と読むのはこんな理由【鎌倉殿の13人】

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終わりに

さて、親の仇である実朝(と憎き北条義時……と入れ替わっていた源仲章)を討ち果たした公暁。実朝の首級を抱えながら隠れ家へ逃げ込み、首級を抱えたまんま食事をしたと言います。凄まじい絵面ですね。

「これで俺が鎌倉殿だ。乳父の平六(三浦義村)殿へ迎えに来るよう使いを出せ……」

どこまで本気で言っているのか(まさか現将軍を殺した犯人がそのまま取って代われると思っているのか)、もう天下を獲ったようなつもりでいた公暁の元へ駆けつけたのは、義村の刺客。

思わぬ裏切りに遭い、公暁は奮戦空しく討ち取られてしまったのでした。いや、義村とすれば元から裏切ったどころか「何てことしてくれやがる」だったでしょうね。

(確かに実朝が死んでくれれば、その猶子である公暁に後継者のチャンスが巡ってくるものの、公暁自身が暗殺犯では三浦の謀叛さえ疑われかねません)

だから大河ドラマのように義村が公暁を唆す(第43回放送「資格と死角」)というのはちょっと考えにくいのですが……そこへ三谷幸喜ならではのアレンジが仕掛けられているのか、注目したいところです。

※参考文献:

  • 奥富敬之『吾妻鏡の謎』吉川弘文館、2009年7月
  • 坂井孝一『源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか』PHP新書、2020年12月
 

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