闇に紛れたり変装したり…カッコいい「忍者装束」はどのように使われていたのか?:2ページ目
「七方出」の変装装束
さて、忍者の服装といえば、前項で取り上げた全身一色の衣服のほかにも変装装束が挙げられます。
忍者は、昼間は町中などで一般人の姿を模して、周囲に溶け込みながら活動する必要がありました。
忍者がよく変装した7つの職業は七方出と呼ばれており、虚無僧、出家、山伏、商人、放下師、猿楽師、常の形、の7つがあったと言われています。以下で、一つずつ説明しましょう。
まず、虚無僧は禅宗の一派の僧侶のことで、天蓋と呼ばれる大きな編笠を被った姿が特徴的です。僧侶なのもあって関所を通りやすかったといわれており、多くの忍者が虚無僧に変装しました。
次に出家とは虚無僧以外の僧のことです。当時、寺はたくさんの人や情報が集まる大きなコミュニティでした。忍者は身分を偽って僧に変装し、各地の寺で情報収集にあたったのです。
山伏は山で修行する修験者のことで、特徴的な修験装束を着用します。山を越えて国を行き来することができたため、これもまた忍者にうってつけの変装でした。