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闇に紛れたり変装したり…カッコいい「忍者装束」はどのように使われていたのか?

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芸まで身に付けていた忍者たち

七方出について引き続き説明します。商人はその名の通り、町で商いを行う人のことで、町の中での情報収集に適していたとされています。

放下師はあまり聞き慣れない名称ですが、これは今で言う大道芸人のことです。よって、放下師に扮する忍者は大道芸の技を身に付けている必要があり、その意味で変装する候補としてはややハードルが高いと言えるでしょう。

猿楽師能役者のことで、大名などの屋敷に出向いて能や狂言を行います。芸を見せるという点では上述の放下師と似ていますが、放下師は路上での情報収集に向いているのに対し、猿楽師は屋敷での情報収集に適していました。

最後に、常の形とは町に住む一般の農民や武士のことです。忍者が普段過ごす格好のことを指しています。

このように忍者は目的に応じて様々な装束を身に着け、正体を隠して任務を遂行していたのです。

参考資料
刀剣ワールド

 

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