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7月は手紙を書くから「文月」?

7月は手紙を書くから「文月」?

毎月の月の名称には古くから伝わる異称があります。
例えば、3月は弥生・10月は神無月といった具合に。
そして7月の異称は文月(ふみづき・ふづき)と言います。でも、なぜこの名称なのでしょうか?7月には何か手紙(文・ふみ)を書く習慣でもあったのでしょうか・・・・・・。

七夕の短冊が由来

文月の名称の由来には、七夕の短冊が関係しているという説があります。

そもそも七夕という行事は、日本に元々あった棚機(たなばた)という行事と、織姫・彦星の伝説と、中国の乞功奠(きこうでん)という3つのことが合わさって生まれた行事と言われています。

七夕の短冊はこの中の乞功奠に由来すると考えられています。
もともとは機織や裁縫が上達するようにとお願い事をする風習だったそうですが、それが転じて芸事や書道などの上達も願うようになったのだそうです。
そしてそれがさらに転じて詩歌を献じるようになったことから、文月と呼ばれるようになった、というのです。

もう1つの説、稲穂の成長についてなのでは?

そして文月の名称にはもう1つ説があります。それが、稲穂の成長を言っているのではないか、というものです。

稲はこの時期にぷっくりと膨れてきます。
そんな稲穂の成長の様子を「含み月」「穂含み月」などと言っていたのが、文月に変わっていったのではないか、という説です。

古くから稲作の盛んだった日本ですから、この説もかなり有力です。

7月の美しい異称は他にも

ただ7月というのではなんだか風情が無いものです。
しかし、同じ意味内容の言葉であっても、文月というと日本の美しい自然が思い浮かんできますから、言葉って不思議です。
そんな美しい7月の異称は他にもたくさんあります。

女郎花月(おみなえしづき)
七夜月(ななよづき)
愛逢月(めであいづき)
建申月(けんしんげつ)
蘭月(らんげつ)
などなど。

きっとそれぞれに、何か美しい由来があるんだろうなと感じさせる名称ですね。

 

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