インフルエンザには「菌」もある!実はウイルスと菌、2つの種類があった:2ページ目
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当時の日本では「はやり病」と呼ばれる
日本では1890年に流行したロシア風邪は当時流行していた芝居にちなみ「お染かぜ(お染風)」、スペイン風邪流行時には力士の間で流行ったため「相撲風邪」などと巷間では呼ばれていましたが、正確には流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)、通称「はやり病」「はやり風」などと呼ばれていました。
当時の内務省衛生局ではマスクとうがい、予防注射と日光消毒がうたわれています。現在と特に変わりませんね。紫外線でウイルスの不活性化はさがると言われています。病院内でもスリッパなど紫外線照射の殺菌装置がありますね。
インフルエンザウイルス、夏の間は流行ってないのに冬に流行る理由は?
ちなみに夏の間は流行らないのに冬に流行るのはなぜでしょうか?
①北半球と南半球では季節が逆になるため、日本が夏のときは冬である南半球で活動している
②シベリアやアラスカなど北極圏の湖や沼の中に潜んでいる
③本来の宿主である渡り鳥の中に共生している
などなど、複数の要因があるとのこと。
冬の季節の国から、暖かい国へと旅行者もいることから、夏風邪と思ったらインフルだということも。ただ、ウイルスは高温多湿に弱く、夏に流行することはないようです。
参考:『一般社団法人 予防衛生協会』、MSD マニュアル、理化学研究所
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