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錦絵でみる明治時代の娯楽や遊び。海水浴、気球船、潮干狩り、サーカスまで描かれていた!

錦絵でみる明治時代の娯楽や遊び。海水浴、気球船、潮干狩り、サーカスまで描かれていた!

競馬

日本で競馬が初めて行われたのは文久年間、横浜居留地の外国人たちによって開催されました。

当時の競馬は庶民の娯楽というより、上流階級の社交場とされていました。

上野不忍池湖畔には大規模な競馬場が作られ、欧米の競馬場にも劣らない施設となりました。

《上野不忍競馬会之図》楊洲周延 明治18(1885)

花見

明治期になっても、花見は相変わらず人気でした。

下の作品は上野公園の花見です。

男性はシルクハットをかぶり、女性は洋傘を持っています。

《 東京名所之内上野公園地桜花盛之景 》  三代広重 明治13(1880)

こちらは江戸城内でのお花見です。

江戸時代には禁止されていた江戸城内の様子も、明治期になると描けるようになりました。

《 千代田大奥 御花見 》楊洲周延

潮干狩り

お花見と並んで、江戸時代から続くレジャーの潮干狩り。

カゴの中にはたくさんの貝が見られます。子ども達の姿も多いですね。

《江戸風俗十二ケ月の内 三月 潮干狩の図》楊洲周延 明治23(1890)

海水浴

海水浴を楽しむ女性や子どもの姿が描かれています。

水着を着た女性もいます。当時の水着は現代の水着とは異なり簡単な洋服のようなもので、縞の模様が流行しました。

最初は医療目的だった?江戸〜明治時代に遡って日本の海水浴の歴史をたどる

夏になったら毎年欠かさずに出かける場所ってありますか?地元のお祭りや花火大会、田舎に帰省する人もいるでしょう。夏に出かける場所といえば海水浴場も定番スポットのひとつ。でも日本で海水浴が楽しまれ…
《大礒海水浴 富士遠景図 》小国政

花火大会

現在もたくさんの人に愛される隅田川の花火大会ですが、実は江戸時代から続いています。

当時は「両国川開き」と呼ばれ、夕方になると川べりに屋台が並んだり、花見を見るための船が出たりしました。

こちらは明治の両国川開きの様子。

「明治丸」の号がかっこいいですね。

《両国川開きの花火》楊洲周延 明治27(1894)年

このように見てみると、あらゆるアクティビティや催し物が錦絵として描かれていたんですね。錦絵はその時代の風俗、流行などを大きく反映したものであったことがよくわかります。

参考:

浮世絵とは?錦絵との違いや版画ではない肉筆浮世絵など作品と共に紹介します

浮世絵とは?浮世絵とは江戸時代に成立した絵画で、日本画のジャンルの一つです。浮世絵の"浮世"とは元々は「現代風な」「当世風な」「好色」といった意味を持っており、浮世絵で描かれるテーマはその時代の暮…
 

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