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大奥の身分や役職をコマにしたすごろく「奥奉公出世双六」で学ぶ女の園の出世道

大奥の身分や役職をコマにしたすごろく「奥奉公出世双六」で学ぶ女の園の出世道:2ページ目

ここまで行けば立派なもの!いよいよ「御目見以上」に

大奥すごろくもコマをすすめていくと、「呉服間(ごふくのま)」「御次(おつぎ)」など、いよいよ「御目見以上」となります。

「呉服間(ごふくのま)」とは、将軍と御台所の着物など衣装一般の仕立て・裁縫を行う役割です。

「御次(おつぎ)」は、さまざまな道具の運搬から、対面所の清掃まで、現代でいうところの総務係のような仕事を担当しました。

大奥の最高位は?

大奥での最高の職は、名誉職でもある「上臈御年寄(じょうろうおとしより)」です。御台所の相談役となり、約2700万円の収入に加え、年金や退職金もあったと言われています。しかし、大奥の実質的なリーダーであり、権力者であったのは、「上臈御年寄(じょうろうおとしより)」よりも少し身分が下である「御年寄(おとしより)」でした。

大奥の万事を取り仕切り、表でいうところの老中のような存在でした。収入は約1500万だったといいます。

いかがでしたか?

御年寄などの上位職は大きな権力も収入も得られ、「御はした」などから考えれば給料もとても魅力的で、当時の多くの女性たちが夢見たこともうなずけるのではないでしょうか。

それをわかりやすく町民の女性たちに伝える役割を担った大奥すごろくは、大きな意味があったのではないかと思っています。

 

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