悪いことばかりじゃない。厄年は大きな「役」割を担って飛「躍」できる人生の転機!
「あーっ!もう最悪!今日は厄日(やくび)だわ……」
たまにそんなセリフを耳にしますが、厄とは災禍(わざわい)の意味で、とかく運(ツキ)がない状態を表わしています。
厄日、厄週、厄月……できればない方がいいのですが、残念ながら人生の節目々々に厄はついて回るもので、そういう年を厄年(やくどし)と言って、その一年間は注意が必要です。
そう言えば、私事ながら筆者は来年(令和3年・2021年)に本厄がくるので、この機会に厄年について紹介したいと思います。
男女によって厄年は違う
厄年の歴史は古く、平安時代にはすでに広まっていたようですが、その起源については陰陽道(おんみょうどう)に由来するとかしないとか、ハッキリしません。
また、厄年は男女によって異なり、男性の場合は25歳、42歳、61歳の3回とそれぞれの前後1年、女性の場合は19歳、33歳、37歳、61歳の4回とそれぞれの前後1年です。
【男性の厄年】
24~26歳、41~43歳、60~62歳
【女性の厄年】
18~20歳、32~34歳、36~38歳、60~62歳
先ほど筆者が本厄(ほんやく)と言ったのはこの42歳を意味し、その前の年は厄の前兆が現れる前厄(まえやく)、後の年は次第に厄が去っていく後厄(あとやく)と言います。
この時期は心身が大きく変化し、不安定になりがちなためと考えられますが、特に男性の42歳、女性の33歳は大厄(たいやく)と呼ばれ、大きな災難に用心が必要です。
ちなみに、厄年の基準となる年齢は満年齢(生まれた時点で0歳とし、翌年の誕生日で1歳加算する)ではなく、数え年(生まれた時点で1歳とし、1月1日で1歳加算する)が基本となります。
※参考:数え年についてはこちら。
数え年とは?生まれて二日で2歳になる人も?満年齢との違いと換算方法を紹介
ただし、厄払いする神社仏閣によっては満年齢を採用するところや、年齢の加算基準も1月1日(新暦の正月)でなく旧正月(太陰暦の1月1日)とするところもあるので、厄払いの際には確認するといいでしょう。
2ページ目 厄≒役。前向きにとらえて大きく飛「躍」する転機に!