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体を売る芸者は江戸時代「蹴転」と呼ばれていた。”芸者は体を売らない”は建前だった?:2ページ目
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誰とでも寝る芸者は「蹴転(けころ)」と呼ばれた
ただしこれは、あくまで「建前」の話。実際には、隠れて客を取る芸者は決して少なくありませんでした。
幕府公認の遊郭だった吉原はルールが厳しかったものの、それ以外の深川などの地域の町芸者は「お金を出せばすぐ『転ぶ(寝る)』」のが普通でした。
それどころか、芸者は建前では「客を取らない」として隠れて売春を行っていたことで、かえって吉原などの遊女とはできない「複数プレイ」などもできてしまったようです。
ちなみに、どんな相手とでもお金で寝る芸者は「蹴転(けころ)」「転び芸者」などと呼ばれることがありました。
これは「蹴れば(お金を渡せば)すぐ転ぶ(寝る)」が語源とされています。
町芸者は、8代将軍・徳川吉宗の時代に踊子芸者が取り締まられたことにより、芸で身を立てることが難しくなっていました。だから彼女たちが隠れて客を取っていたのは、生活のための苦肉の策だったようです。
参考
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