江戸は小便が売れる時代、しかもトイレ丸見えじゃないか!超びっくりな日本のトイレの歴史【後編】
前回は鎌倉時代と室町時代における日本のトイレの発展をご紹介しました。今回はいよいよ江戸時代のトイレのしくみをご紹介します。
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木片で尻ぬぐいですと!?超びっくり!な日本のトイレの歴史【前編】
ウォシュレット、蓋の自動開閉、便座温め機能・・・。高機能な日本のトイレは今、世界中で高い評価を受けています。では逆に昔はどうだったのか気になりませんか?というわけで、今回は日本のトイレの歴史を…
禅寺はトイレに行くも修行!超びっくりな日本のトイレの歴史【中編】
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屎尿がお金や食べ物に変わる時代!
江戸時代に入ると、平安時代には捨てられていた屎尿が大きな価値を持つようになります。江戸では「小便買い」という職業が成り立っていました。
棒手振りのように片棒に小便桶、もう片棒には大根を乗せたカゴを担いで、小便をくれた人に大根を渡すのです。ほかにも街道沿いに落ちている馬糞を拾う「馬糞拾い」も立派な仕事でした。
長屋のトイレは?
平安時代からというもの個室トイレが全く姿を現しませんでしたが、江戸になりようやく個室トイレが登場します。長屋ではゴミ溜め・井戸と併設して、共用のトイレが1〜4戸ほど並べて建てられており、「後架(こうか)」「総後架(そうこうか)」と呼ばれていました。現代の仮設トイレに少し近いイメージでしょうか。
ところが見ての通り江戸の後架は上半分開いちゃってます。わざと覗く人は多くないとはいえ実質覗き放題だったので、春画の題材にも多く使われていますし、逆に見たくなくてもトイレ内の光景が見えてしまう場合もありました。
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