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お正月の風物詩だった「羽根つき」は、魔除けや厄払いの意味を持つ遊びだった

お正月の風物詩だった「羽根つき」は、魔除けや厄払いの意味を持つ遊びだった:2ページ目

このムクロジは数珠の材料として利用されることもあり、寺院にも茂っていることがよくあります。漢字で書くと、「無患子」となり、「患いのない子」と解釈され、魔除けの効果がある樹木だと信じられてきました。

ムクロジの球で作られた羽が飛び、舞う様子はトンボを連想させます。このトンボは科を食べてくれる益虫で、羽をトンボに見立て、子供が蚊にさされないためのおまじない、儀式としても親しまれていきます。

ワクチンや治療薬がない時代、病気を媒介する蚊は恐怖でした。

そこで新年にムクロジのトンボを打ち合い、一年の厄除けと、子どもの無事を祈るようになりました。江戸時代には、武家同士で、女児が産まれるとお歳暮として羽子板を贈りあう習慣もできました。

こうして、羽根つきは正月の風物詩として、日本人に認識されるようになりました。

久しぶりに羽根つきで遊んでみませんか?

 

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