おもしろい試み!遺跡から出土した土器の文様をオープンデータ化し石川県野々市市が公開
国指定史跡になっている、石川県野々市市の御経塚遺跡。御経塚遺跡は昭和29年に発見された縄文時代後期から晩期の遺跡で、昭和52年に国指定史跡に指定されました。
その御経塚遺跡から出土した土器の文様(デザイン)を野々市市がオープンデータとして公開していることが話題となっています。
まず、現在公開されている土器の文様デザインをご覧ください。
これらの文様を持つ土器は「御経塚式土器」と言われているもの。北陸地方で御経塚式土器と同様の文様をもつ土器が出土した場合は、約3,300年から3,200年前に作られた土器と判断される指標になっています。
公開されているデータはオープンデータとして誰でもダウンロードが可能になっており、TIFF形式、ベクター形式で公開されています。このデータを営利・非営利問わずさまざまな形で再利用することができるんです(利用にあたって注意事項があります)。
現在公開されている文様は2つなので、決して多いわけではありませんが、今回のように自治体が史跡に関するデザインデータをオープンデータで提供するというのは、関連した地域や史跡の認知度アップに貢献してくれそうな取り組みではないでしょうか。
ゆるキャラやB級グルメを活用しての地域おこしは一段落した感がありますので、今回紹介した取り組みのようにオープンデータ化することで地域を”使ってもらう”試みというのも、地域おこしのひとつの方法かもしれませんね。