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キスは江戸時代の方がスゴい!?実に生々しく切なかった「口吸い」:2ページ目
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この通りにやれば、女もみだらな気分になると説いています。そういえば、江戸時代の春画でも、男女の交わりと同じように口吸いの場面も多いですよね。当時は、キスといわず口吸いといい、文字通り、口を吸うのです。ポイントは、舌の接触吸引とのこと。
なんだかとっても生々しいですね。それと同時に口吸いは、切ないものでもあったのです。菱川師宣の春本「恋のむつごと四十八手」に、そんな切ない口吸いが描かれています。人目を忍び女に会いにきた男が、明け方になったのでやむを得ず立ち去ろうとしたとき、女が引き留めて名残惜しく口吸いをする場面「明別(あけのわかれ)」が、とても美しく印象的。交わりの後に愛情を確かめる方法が、口吸いでもあったのですね。
遊女の間での呼び方は?
ちなみに、吉原ではキスのことをおさしみと呼んでいたそう。鮮度のいいお刺身に例えられるくらい、遊女とのキスは貴重なものでした。
おさしみというのは客目線のときだけ。遊女たちの間では、手付けやきまりと呼んでいたそう。客にとっては遊女とのキスは夢見心地だけど、遊女にとってはあくまでも仕事なのです。
キスといわずに口吸いやおさしみという江戸時代、当時のその様子を垣間見てみたくなりますね。
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