すべて貴重な初摺!歌川広重の名所江戸百景、六十余州名所図会の全点公開「広重ビビッド」開催
Bunkamuraで開催中の「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」をはじめ、今年は歌川国芳に関連した展示会が多いように思いますが、同じ歌川派の人気絵師 歌川広重も忘れちゃいけません。
東京 サントリー美術館で歌川広重の作品展「広重ビビッド」が開催されますよ!
本展覧会では歌川広重の最晩年の代表作である名所江戸百景(めいしょえどひゃっけい)と六十余州名所図会(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)の全点が公開されます。
名所江戸百景は亀戸梅屋舗や浅草田甫酉の町詣など広重の代表作とも言える人気作が多い揃物で、江戸の名所を紹介しています。この作品を描く際に広重は実際に足を運び写生したものが基になっていると言われています。
六十余州名所図会は日本全国の名所を描いた作品集。遠近法を大胆に取り入れた構図は歌川広重の真骨頂とも言えるでしょう。
そして本展覧会で何よりも嬉しいのが、名所江戸百景、六十余州名所図会の全点が初摺(しょずり)であるということ。初摺は摺の工程で絵師と摺師が色彩や摺りを検討しながら進められるため、手数を簡略化した後摺(あとずり)よりも絵師の制作意欲や意志が多く込められていると言われています。
歌川広重の作品の他にも葛飾北斎や歌川国芳の名所絵も展示されるとのこと。
歌川広重の人気作の貴重な初刷りが展示される「広重ビビッド」は2016年4月29日(金・祝)~6月12日(日)の期間、サントリー美術館で開催されます。
画像出典: Wikiepdia(名所江戸百景、六十余州名所図会)