
愛されフルーツ「ナシ」の歴史は想像以上に古かった!その起源と歴史を解説【前編】
大昔からあるナシ
多くの人に愛されているフルーツ「ナシ」の歴史を前・中・後編に分けてご紹介します。
明治以降、リンゴ・ブドウ・サクランボ・西洋ナシなどの果物は主に海外からやってきました。
そして、それらの品種の中から日本の気候や日本人の好みに合ったものが選ばれ、それを掛け合わせて作られてきました。
つまり、これらは比較的新しい果物です。
それに対して、ナシ(ニホンナシ・和梨)はとても古い果物です。なにせ古事記に歌われ、日本人の飢えを救い、江戸時代に栽培技術が花開いたという歴史を持っているほどです。
日本の果物文化の中でも貴重なものだと言えるでしょう。
通常、日本でナシと呼ばれるのはニホンナシというナシの仲間です。
現在、日本で栽培されているナシは、日本原産のニホンナシ、中国原産のチュウゴクナシ、ヨーロッパ原産のセイヨウナシの三つがありますが、そのうちの一種ということです。
2ページ目 ナシの「先祖」と「親戚」、海外でのニホンナシ評価
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