謎の囃子詞、ハッケヨイノコッタ、ヤーレン・ソーラン…実はヘブライ語で相撲の起源は旧約聖書から?:2ページ目
相撲はシュモー?ハッケヨイノコッタの意味は…
これは相撲協会のポスターなどでは「発気揚揚」と書かれたりもしていますが、語源はいろいろな説があります。
まずは相撲の競技そのものが、旧約聖書に登場する「ヤコブと天使の格闘」にちなんで命名された可能性も?というところから説明します。
古事記の神話では、葦原中国平定の際に武甕槌神 (たけみかづち) と建御名方神 (たけみなかた) が格闘して、後者が武甕槌神の腕を掴んで投げとばした伝説が記されています。
日本書紀では、野見宿禰 (のみすくね) と当麻蹶速 (とうまのけはや) が天覧相撲に取り組み、野見宿禰が当麻蹶速を蹴り殺した、という神話があります。いずれも神話なので年代ははっきりとはしませんが、古墳時代とされているので古くは3世紀ごろ?でしょうか。
さて、旧約聖書には、「ヤコブと天使の格闘」という有名なエピソードがあり、イスラエルの12部族の始祖であるヤコブが、暗闇の中天使と夜明けまで格闘したエピソードがあります。
この神話の詳細は端折りますが、ヤコブは旅の途中、突然現れた見えない敵と戦うことになります。実はそれは天使でした。天使はヤコブを打ち負かすことができず、ヤコブに対し「イスラエル」という新しい名前を与えます。イスラエルというのは「神が存在する、支配する」というような意味です。
しかしヤコブは天使と知らないで戦ったものですから、相手に名前を聞きますが天使は堪えません。ヤコブは「彼の名を聞くことができなかった」と表現しています。
その「彼の名」という言葉の発音が「シュモー」です。
「相撲(スモウ)」の発音にそっくりですね!
ヤコブにとって「シュモー」が格闘そのものをさすことになり、いつしかこの1対1の取っ組み合いがスモウと呼ばれるようになったのでしょうか。
渡来人が日本で取っ組み合いしている格闘技を「スモウ」と名付けたのかもしれません。
相撲が神事であること、「ひとり相撲」という神事では見えない敵と戦うパントマイムがあることも、何かしら符号が合うような気がします。
ちなみに「ハッケー」は、「汝撃つべし」、「ヨイ」 は「やっつけろ」、「ノコッタ」 は「撃つ」というヘブライ語に似ています。ユダヤ人のラビ、トゥケイヤー氏は著書で、ユダヤ人が日本で相撲を観戦したら「はっけよいのこった」を上記の意味としてそのまま捉えられるぐらい、発音が似ていると言っています。
考えてみれば日本には古来から中国大陸やヨーロッパなどから海を渡ってたくさんの文化や宗教やその考えが渡ってきて、日本語にかっちりと当てはまらない外来語は日常的にそのまま使ってますよね。
聖徳太子以前のことは謎が多いのですから、ヘブライ語を使う人種やユダヤ教徒が、大陸からの使節団の一部に紛れて渡来してきていても、まあおかしくはないわけです。
古代ロマンに興味が尽きることはありません。
参考:『日本とユダヤ 謎の古代史』