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倒幕のためなら…西郷隆盛の従来のイメージを覆す彼の3つの本性とは!?

倒幕のためなら…西郷隆盛の従来のイメージを覆す彼の3つの本性とは!?:2ページ目

「謀略家」西郷隆盛

西郷は、倒幕のためなら手段を選ばない謀略家でもありました。

慶応3年(1867)10月、彼は幕府を挑発するために、配下の浪士に江戸市中で辻斬り・強盗・放火などを行うよう攪乱工作を命じています。

狙いは、佐幕派を挑発して戦端を開かせることにありました。浪士たちが行った蛮行は、無関係な江戸の庶民を恐怖に陥れることになります。

さらに浪士たちは庄内藩お抱えの新徴組(しんちょうぐみ)屯所を襲撃。これに対し、幕府は庄内藩に命じて薩摩藩邸の攻撃を命令したりしています。

やがて西郷の思惑通り佐幕派は報復措置として薩摩藩邸を砲撃。これが戊辰戦争の遠因となりました。

また西郷は、目的を達成するために天皇を政治的に利用したこともあります。

大政奉還が行われる前、彼は大久保や岩倉具視らとともに朝廷に接触し、「徳川慶喜を誅殺せよ」という討幕令、いわゆる討幕の密勅を出させています。

この密勅は天皇自身の署名がないことなどから、偽物の勅書と見られています。西郷らは新政権でトップに据えるはずの天皇の意図とは無関係に、その権威を利用していたのです。

3ページ目 西郷は敵のみならず配下に対しても冷酷

 

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