古墳とピラミッドはどちらが大きい?双方の歴史的背景や共通点なども含めて考察:2ページ目
地域と形状の特徴・相違点
まず、古墳は3~7世紀頃に東アジアで作られたもので、日本だけではなく中国や朝鮮半島にも存在するという特徴があります。古墳文化というのは、特にアジアで広まったものなのです。
一方のピラミッドは、紀元前26世紀以降にエジプトや中南米などの地域で造られたものを指します。中でも代表的なエジプトのピラミッドは、古代エジプト文明の王朝時代に最盛期を迎えました。
次に、形や構造の特徴を見てみましょう。古墳は、土を盛り上げたり、微高地や丘陵を削ったりして作られます。
また、古墳の基本形は円形や方形ですが、前方後円墳や帆立貝形古墳などの変化形もあります。古墳の内部には石室や木棺があり、副葬品として埴輪や土器、鉄剣などが置かれている点が特徴的です。
一方のピラミッドは、石を切り出して積み上げて作られました。基本的な形は四角錐型ですが、階段状や円錐状のものもあります。
そして、その内部には通路や部屋があり、王のミイラや金銀財宝などが埋葬されていました。
スケールはピラミッドの方が大きい
最後に、規模の違いについてです。古墳の規模はさまざまですが、最大のものは有名な仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)で、長さ約480メートル、高さ約35メートル、体積約140万立方メートルです。
それ以外にも、日本にある古墳の数は約15万基以上と言われています。
一方、ピラミッドの規模も大小さまざまなものがありますが、最大のものはクフ王のピラミッドで、これは一辺が約230メートル、高さ約146メートル、体積約260万立方メートルです。そしてエジプトにあるピラミッドの数は約140基ほどと言われています。
大きさや数については、ピラミッドの方が大規模だと言えそうです。
このように見ていくと、やはり古墳とピラミッドは、それが造られた地域の文化や風土を大きく反映していることが分かりますね。
参考資料
スッキリ