今が旬!さくらんぼの歴史を紐解く…山形県で生まれた革命的品種「佐藤錦」とは?:2ページ目
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革命的だった「佐藤錦」
佐藤栄介は、日持ちはよくないが味のよいさくらんぼの品種・黄玉と、酸味は多いが固くて日持ちのよい品種・ナポレオンをかけ合わせ、大正11年に初めて新しい木に実をならせます。
そして複数ある中から原木を一本に絞り、風味・日持ちともによい品質のさくらんぼ品種を発明したのでした。
また、栄助の友人であり苗木商でもある岡田東作は、この新品種の将来性をいち早く見抜き、昭和3年に佐藤錦と命名します。
その後、この新品種に牽引されて、さくらんぼ栽培はリンゴ、洋なし、桃などの果物とともに山形県内で普及していきました。
現在、多くの人が「山形県産の美味しいさくらんぼ」として思い浮かべたり写真で見たりするのは、ほとんど全てこの佐藤錦と考えて間違いありません。
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