賭け事になるほど流行…禁止令も。貴族や武士らが嗜んだ「闘茶(とうちゃ)」って知ってる?:2ページ目
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賭け事になるほど流行!禁止令も
闘茶は鎌倉時代、南北朝時代、室町時代と続き、幕末・明治に至るまで流行したといいます。特に南北朝の動乱期には大流行となりました。貴族や武士など上流階級の遊びであったため、部屋の飾り付けや置物などが豪華になったり、賭け事が行われるようにもなりました。
しかし、賭け事が絡んできたことや、倫理面からの批判により、建武3年(1336年)に、室町幕府の将軍足利尊氏が、「建武式目」で闘茶を禁止しています。賭け事によって、財を失う人もいたといいますから、流行の度合いが見て取れますね。
15世紀中ごろから闘茶は衰退の様相を見せていきます。わび茶の大成とともに闘茶は茶道から排除されるように。しかし、歌舞伎役者たちが「歌舞伎茶(茶歌舞伎)」として愛好しつづけました。
17世紀の『千家七事式』には「茶カフキ」として取り上げられ、闘茶も茶道の一部として編入されるようになっています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです!
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