決めごとは隅々まで明瞭に!戦国武将・北条氏康が行った税制改革とは?:2ページ目
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算術から得た合理的思考
この所領役帳は小田原衆と表題にありますが小田原衆に限定されたものではなく、玉縄衆や江戸衆、伊豆衆など関東を中心に18の衆が記載されています。
このことからも、氏康の力が関東の広い範囲に及んでいたことがよくわかります。
氏康がこのような改革を行なった背景には、父・氏綱が氏康に幼少の頃より算術を学ばせたことがあると考えられています。
当時は、武士の子供といえば算術よりも武芸を優先的に習わされていました。しかし氏康は算術を学ぶことで合理的思考を身につけたのでしょう。
氏康は、当時の教育機関である足利学校を保護したことでも知られています。兵法書「三略」の講義を受けるなど、学問を大切にする姿勢が窺えます。
参考資料
東京新聞 TOKYO Web
小田原市
オトナンサー
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