日本、中国、台湾がそれぞれ領有権を主張。尖閣諸島の歴史とは?その1:2ページ目
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日本の尖閣諸島の歴史
日本では、1884年(明治17年)、実業家の古賀辰四郎が尖閣諸島へ探検を行ったのがはじまりでした。
日本政府は、1885年(明治18年)以降、沖縄県当局などを通じて尖閣諸島の現地調査を幾度も行い、無人島であるだけでなく、清国を含むいずれの国にも属していない土地(無主地)であることを慎重に確認し、1895年(明治28年)1月14日に閣議決定を行い、日本の領土(沖縄県)に編入しました。
一連の手続きについて、日本政府は「先占の法理」という国際法で認められる領有権取得の方法に合致するものと説明しています。
1896年(明治29年)、古賀辰四郎は沖縄県からの開拓許可を得て尖閣諸島でアホウドリの羽毛採取などの事業を開始しました。
この年には沖縄の郡制施行により魚釣島と久場島はまもなく八重山郡に編入され、北小島、南小島とともに国有地に指定されました。
同年9月、日本政府は実業家の古賀辰四郎に対して、魚釣島、久場島、北小島および南小島を30年間無償で貸与することとし、無償貸与期間終了後は1年契約の有償貸与に改めました。
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