成金や新しい娯楽の登場などロマンあふれた「大正時代」短期間でも生活が大きく近代化!:2ページ目
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東京駅丸の内駅舎
都市に人口が密集したことで郊外に多くの住宅地が建設され、「東京駅」のような都市と郊外を結ぶ鉄道も整備されました。大正時代を代表する近代建築家「辰野金吾」がデザインした東京駅・丸の内駅舎は1914年(大正2年)に完成しており、現在まで100年以上の歴史があります。
関東大震災や第二次世界大戦で一部焼失しましたが2012年には復元され、駅舎内を見学できるように整備されました。外壁など主要部分は焼ける前の駅舎を最大限に活用しているため、現代でも辰野金吾氏のデザインや建築技術が残されており、大正時代の雰囲気を味わうことができます。
映画
人々の生活が豊かになったことで、ラジオやレコードといった新しい娯楽が次々と誕生しました。
なかでも人気だったのは映画ですが、当時は音がなく、映像も白黒。代わりに、活動弁士と呼ばれる人物がストーリーや登場人物の会話を実況し、映像に合わせた音楽を楽団が生演奏していました。
活動弁士はアドリブでセリフをアレンジして客を楽しませることもあったようでで、話術次第で映画の売り上げが大きく変わったといいます。
大正時代に活躍した偉人
大正時代は、学問が大きく発展した時代でもありました。
医学分野だけでも、ペスト菌を発見した北里柴三郎や赤痢菌を発見した志賀潔、黄熱病研究の先駆者である野口英世など多くの偉人を輩出しています。
彼らのような偉人のおかげで、日本の国際的地位が向上したのです。
大正時代は約15年と短い期間ではありましたが、経済や文化、医学など多くの面で発展を遂げた時代だったともいえるでしょう。
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