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フランス革命は江戸時代の浅間山大噴火が原因だった!?大規模噴火は地球規模で影響

フランス革命は江戸時代の浅間山大噴火が原因だった!?大規模噴火は地球規模で影響:2ページ目

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2022/01/24

大噴火の鳴動は「西は京都、大阪、北は佐渡ヶ島、蝦夷松前、東は八丈、三宅島」まで届いたといいます。噴煙は空高く舞い上がり、成層圏に到達。北半球を覆い、気温を年間1.3度下げたと言われています。特に噴火のあった年は、8月24日(旧暦)には雪が降るという異常気象を起こしました。

寒冷被害はその後4年間にわたって各地に飢饉を続発させ、餓死者20万人の被害といわれる「天明の大飢饉」を引き起こす一因となります。そのときの失策で、権勢を誇った時の老中・田沼意次は民衆の怒りをかい失脚することとなりました。

フランス革命の遠因に?

偏西風に乗った噴煙はヨーロッパへ広がり、イタリア南部では太陽が赤銅色にかすんで直視できたとか。アイスランドでも火山噴火が起きていたため、太陽の放射が妨げられ北極海では氷山が発達し気温は下降。英国は低温多雨の夏と厳冬が何年も続き、フランスでも凶作が続き圧政による王政への不満が爆発、フランス革命へと突き進む一因になったといわれています。これは日本人ではなく英国人によるフランス革命の研究によるものということです。

今回のトンガ噴火でも米が不作になるのではないか、などと先物取引を憂う声もインターネット上で広がりましたが、そこまで噴煙の量は多くないそうです。
しかし火山噴火は地球規模での災害だという認識をあらたにすることとなりました。

参考:
「南箕輪村誌」(1985-10-31、国立国会図書館蔵)
「史料解読による浅間山天明三年 (1783年) 噴火推移の再構築」(国立国会図書館蔵)
「フランス革命を引き起こしたのは、浅間山の噴火だった!」

 

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