地味だけど効果絶大!?戦国時代、合戦の合間に繰り広げられた嫌がらせの数々:3ページ目
印字打ち(いんじうち)
単に石を投げることで、これまた子供の喧嘩じみていますが、石礫(つぶて)と言っても当たり所によっては骨折や失明、最悪の場合死んでしまうこともあるため、くれぐれも油断は禁物です。
(※)一説には、戦国時代における死傷者の約11%が投石によるものと言う研究もあります。
石をより遠くへ、協力に投げられるよう棒や革紐などを使った道具も使われ、単なる挑発の域を超えて戦闘の場面でも活用されたことが知られています。
終わりに
以上、合戦の膠着状態を打破するために行われた嫌がらせや挑発行為を紹介してきましたが、およそ正々堂々とはかけ離れた振る舞いの数々に、うんざりさせられたことでしょう。
(誰ですか?「私もやってみたい」なんて言っているのは)
しかし勝たねば生きていけない戦国時代、そうお上品にばかりやっている余裕もなかったことでしょう。
ここで紹介した以外にも、創意工夫を凝らした嫌がらせが見つかりますから、興味があったら調べて欲しいと思います。
※参考文献:
- 鈴木眞哉『戦国時代の大誤解』PHP新書、2007年5月
- 「歴史ミステリー」倶楽部『図解!戦国時代』三笠書房知的生きかた文庫、2016年7月
- 盛本昌広『増補版 戦国合戦の舞台裏 兵士たちの出陣から退陣まで』洋泉社、2016年9月