吉原遊郭は遊女だけでなく店(見世)自体にもランクがあった。見分け方と揚げ代の違いは?:2ページ目
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「見世」のランクの見分け方のヒントは「格子」?
さて、気になる見世のランクですが、実は意外と簡単に見分けることができました。ポイントは、見世の正面や店の上り口にあった「籬(まがき)」と呼ばれる格子です。
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妓楼の格子といえば、華やかに着飾った遊女が自分の姿を見せながら客を待つ「張見世」を思い浮かべる方が多いでしょう。大見世の場合、この格子が「大籬(おおまがき)」または「惣籬(そうまがき)」と呼ばれ、全体が格子になっていました。
中見世の場合、格子は「判籬(はんまがき)」となり、籬の右上の4分の1が開いていました。これが小見世になると、格子は下半分しかない「小格子」または「惣半籬(そうはんまがき)」と呼ばれるものになりました。
見世の格が低いほど格子の面積が少なくて客から遊女が見やすく、見世の格が上がれば上がるほど、遊女の姿が簡単には見られないようになっていたわけです。
ちなみに最下級の切見世の場合、遊女たちは5~8軒の長屋形式の「局(つぼね)」で客を取っていました。そのため「長屋」「局見世(つぼねみせ)」と呼ばれることもありました。
【参考】
・遊郭に関わる専門用語の説明
・江戸新吉原/見世の格と遊女の格
・遊女屋の様子
・コトバンク「切見世」
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