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菅原道真の怨霊伝説に由来?「うるさい」という言葉は元々別の意味で使われていた

菅原道真の怨霊伝説に由来?「うるさい」という言葉は元々別の意味で使われていた:2ページ目

右大臣が流されて、左大臣は死んでしまい……

そんな「うるさし」が、どうして「騒々しい、煩わしい」というネガティブな様子を表すようになったのでしょうか。

一般的には「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、あまりすみずみまで行き届いているのが却って煩わしく、何だか嫌味に感じられてしまったためと考えられています。

他にも諸説ある中で面白かったのが、菅原道真(すがわらの みちざね)と藤原時平(ふじわらの ときひら)のエピソード。

よく知られている通り、道真は時平の讒言(ざんげん。相手を陥れるためのウソ)によって都を追われ、大宰府(現:福岡県)へと流されてしまいました。

※表向きは出世(昇進)ですが、政治の中心である京都からは遠ざけられており、実質的な左遷と言えます。

怨みを呑んで大宰府で亡くなった道真の怨霊が時平を祟り殺し、その怒りを鎮めるために祀られたのが今日の天神様です。

当時、右大臣であった道真が大宰府へ流され、左大臣であった時平が祟りで死んだことによって、世の中は大混乱に陥りました。

その様子を世の人々が「右流左死(うるさし)」と当て字して、騒々しい世の煩わしさを表すようになったということです。

※参考文献:
日本語倶楽部 編『語源500 面白すぎる謎解き日本語』KAWADE夢文、2019年811月

 

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