どんな行事?9月9日は一年間の大きな節目「重陽の節句」秋の風物詩を菊酒で楽しもう:2ページ目
菊酒について
さて、そんな重陽の節句につきものである菊は、この時期(※)に咲いて秋の野に彩りを添える花として親しまれ、また古くから薬効が知られていたため、夏バテ解消の薬として菊酒が楽しまれていました。
(※)旧暦なので、現代で言うところの10月上旬くらいに当たります。
菊酒は古代中国より伝わったとされており、日本では平安時代ごろから健康長寿の薬として珍重されたそうです。
その製法は菊の花を酒に浸したシンプルなものから、菊の花を漬け込んだ水や、菊の香りを移した米で酒を仕込むなど趣向を凝らしたものまで、バリエーション豊かに伝わっています。
その習慣が次第に重陽の節句や秋祭りなどに採り入れられ、やがて秋の風物詩として普及していったのでした。