日本三大怪談も紹介!庶民の娯楽として江戸時代に大流行した日本の「怪談」
フィクション・ノンフィクションに限らず怖い話や不思議な話、あるいは怪奇現象や心霊体験などに関する物語や説話の総称である「怪談」。
現代でも怪談ファンは多く、エンターテイメントの世界でも怪談をテーマにした作品は数多。怪談の歴史は意外と古く、江戸時代には怪談ブームが起こり庶民の間で流行した。
今回は、そんな日本の怪談について紹介してみたい。
「怪談」の起こり
古くは「日本書紀」などに妖や物怪などの記載を確認することができるが、神話や伝説的な意味合いが強く明確に怪談とは定義しづらい。また、平安時代末期に成立したと考えられている「今昔物語集」には霊体験の記載がある。
江戸時代中期には、妖怪にまつわる説話をまとめた「稲生物怪録」、江戸時代後期には、妖怪を描いた画集である「画図百鬼夜行」なども刊行されている。
妖怪画といえばこれ!水木しげるも参考にした、江戸時代 鳥山石燕による妖怪図鑑「画図百鬼夜行」
鳥山 石燕(とりやま せきえん)という名前を聞いて「あぁ、あの人ね」とわかってしまう人はかなりの妖怪マニアの可能性。筆者は恥ずかしながら今回調べるまで知りませんでしたが、江戸時代後期に活躍した浮世絵師…
なかでも、上田秋成によって書かれた「雨月物語」は様々な古典文学から怪談の類を集めて一冊にまとめた読本であり、怪談本としては代表的な作品だ。
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