3作品が同時展示中!北斎の娘・葛飾応為の作品が所蔵された美術館を一挙紹介:2ページ目
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葛飾北斎(応為がお手伝い?)「八方睨み鳳凰図」長野県小布施町 岩松院
寺院の天井絵として描かれた巨大な八方睨み鳳凰図は、北斎が高齢の際の作品であることから、実際には北斎は描かず、応為を始めとする弟子たちが描いたものとされています。
葛飾応為「三曲合奏図」ボストン美術館
遊女、芸者、町娘の身分の異なる3人が、琴、三味線、胡弓で合奏しているとてもユニークなシーン。アメリカのボストン美術館が所蔵。
葛飾北斎、応為 合作「唐獅子図」ボストン美術館
唐獅子は葛飾北斎が描き、唐獅子の周りに描かれた牡丹は応為が手掛けたと言われています。こちらも三曲合奏図と同じくボストン美術館所蔵。
葛飾応為「関羽割臂図」クリーブランド美術館
応為が描いたものとされる作品の中でも最も大きな作品。アメリカのクリーブランド美術館が所蔵しています。
そして嬉しいことに、2017年10月6日(金)から開催されている展覧会「北斎-富士を超えて」では、応為の作品が3点展示されています。展示作品は「吉原格子先之図」「月下砧打ち美人図」「関羽割臂図」。そして、北斎の落款でありながら応為の作品要素も見られ、親子の合作と推定されている「菊図」も展示されます。
応為の現存作品は少なく、とても貴重なので、国外に所蔵されている作品も含めて同時に展示されることは決して多くありません。応為作品が気になる方にとっては外せない機会と言えるでしょう。
「北斎-富士を超えて」は、2017年10月6日(金)~11月19日(日)の期間、大阪市 あべのハルカス美術館で開催していますので要チェック。
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