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杉に戸籍?日光杉並木

杉に戸籍?日光杉並木

日光杉並木街道は全長37キロある世界最長の並木道です。
杉並木の始まりは、江戸時代の頃に20年かけて植栽された約20万本の杉です。
それから現在に至るまでずっと手入れを続けられてきた日光杉並木街道。
現在でもボランティアの方々の手によって杉並木の管理が続けられています。

特別天然記念物で特別史跡

江戸時代の街道の景観を多く残している日光杉並木は、歴史的にも植物学的にも貴重なものと考えられているため、日本国内で唯一特別天然記念物と特別史跡の両方に指定されています。

そして植わっている杉の木は全てが日光東照宮の管理下にあります。
そのため、杉であるにも関わらず全てに戸籍がついているのです。
その管理のための台帳「日光杉並木街道台帳」は、日光東照宮で大切に管理されています。

東武日光駅そばの杉から順に1から番号がふられていて、道の右にある杉には番号の頭に「R」左にある杉には「L」がついています。
これで杉を管理しているのです。
もしも杉が寿命によって枯れてしまった場合や、落雷などによって倒木してしまった場合には、文化庁の許可を得てこの台帳から削除していくようになっています。

倒木した杉はどこへ??

実は日光杉並木街道の杉は倒木した後も日光東照宮の下管理されています。
そしてその後は、みやげ物になったり家具になったりと生まれ変わっているのです。

大切に育てられている日光杉は寿命が終わったあとも、私たちの役に立ってくれるようになっているんですね。
長い間日光東照宮への参道の美しい景観を作ってくれていた杉の木ですから、とってもパワーもありそうですよね。

日光へ行ったお土産には杉の工芸品がおすすめですし、インテリアを考えている場合には杉のテーブルやイスが素敵ですよ。

 

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