【大河ドラマ べらぼう】幕府の弾圧に屈せず「解体新書」など名著を世に送り出した版元・須原屋市兵衛(里見浩太朗):2ページ目
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須原屋市兵衛が世に送り出した主な書籍
そんな須原屋市兵衛は多くの書籍を送り出しました。ここでは、主な書籍についてリストアップ。作者別に分類しておきます。
会田安明(あいだ やすあき。和算家)
- 『当世塵劫記』天明6・1786年
宇田川玄随(うだがわ げんずい。医師・蘭学者)
- 『西説内科撰要』寛政8・1796年
大田南畝(おおた なんぽ。狂歌師)
- 『寝惚先生文集』明和4・1767年
- 『売飴士平伝』明和6・1769年
貝原益軒(かいばら えきけん。本草学者・儒学者)
- 『大疑録』明和4年・1767年
賀茂真淵(かもの まぶち。国学者)
- 『宇比麻奈備』天明元・1781年
北尾重政(きたお しげまさ。浮世絵師)
- 『絵本世都濃登起』安永3・1774年
- 『絵本世都の時』安永4・1775年
鍬形蕙斎(くわがた けいさい。浮世絵師)
- 『略画式』寛政7年・1795年
- 『魚貝譜』享和2・1802年
杉田玄白(すぎた げんぱく。医師・蘭学者)
- 『解体約図』安永元・1772年
- 『解体新書』安永3・1774年
鈴木春信(すずき はるのぶ。浮世絵師)
- 『教訓いろは歌』安永4・1775年
建部綾足(たけべ あやたり。国学者)
- 『寒葉斎画譜』宝暦12・1762年
建部清庵(たけべ せいあん。医師)
- 『民間備荒録』寛政8・1796年
長久保赤水(ながくぼ せきすい。地理学者・儒学者)
- 『大清広輿図』天明5・1785年
林子平(はやし しへい。経世論家)
- 『三国通覧図説』天明5・1785年
平賀源内(ひらが げんない。本草学者・蘭学者など)
- 『物類品隲』宝暦13年・1763年
- 『火浣布略説』明和2年・1765年
- 『神霊矢口渡』明和7・1770年
平秩東作(へづつ とうさく。狂歌師・漢詩人)
- 『水の行方』明和元・1764年
細川頼直(ほそかわ よりなお。発明家)
- 『機巧図彙』寛政8・1796年
松平治郷(まつだいら はるさと。出雲国松江藩主)
- 『古今名物類聚』寛政3・1791年
森島中良(もりしま ちゅうりょう。戯作者・狂歌師)
- 『紅毛雑話』天明7・1787年
- 『琉球談』寛政2・1790年
皆さんはどの書名に惹かれましたか?個人的には建部清庵『民間備荒録』と大田南畝『売飴士平伝』が気になります。
終わりに
今回は江戸の版元・須原屋市兵衛について紹介してきました。
大河ドラマでは、保守的なお上への反骨精神を発揮して、数々の作品を世に送り出す気風が描かれることでしょう。
里見浩太朗の好演に期待しています!
※参考文献:
- 今田洋三『江戸の本屋さん』NHKブックス、1977年10月
- 吉田漱 『浮世絵の基礎知識』 雄山閣、1987年7月
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