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戦国時代の二大名城!信長の「安土城」と光秀の「坂本城」はどのように廃城へ追い込まれたか

戦国時代の二大名城!信長の「安土城」と光秀の「坂本城」はどのように廃城へ追い込まれたか:2ページ目

廃城となったままの坂本城

次に坂本城ですが、こちらは安土城から撤退した明智秀満が入り、秀吉の軍勢に包囲されながらも、よく耐えていました。しかし、本能寺の変から13日後には秀満自らが火を放って落城しています。

その後は秀吉側の丹羽長秀、次いで杉原家次、そして浅野長政が城主となって、安土城と同じく一時的なにぎわいを取り戻しています。しかし1586(天正14)年、浅野長政が城を大津に移したことで坂本城は完全に廃城となりました。

現在は坂本城址公園となっていますが、当時をしのばせるものは、わずかに残った石垣だけです。

こうして比較して見ていくと、二つの「幻の名城」は、再興されるにしろ完全に廃城となるにしろ、いずれも数奇な運命を辿ったことが分かります。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia

 

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